目次
結論
オートクルーズは特に高速道路では便利
ただし,首都圏のように混雑する環境では使いづらい
使い方次第では,スピードリミッター的な使い方もできる
ハイエースにオートクルーズは着いていない
ハイエースの場合,最近の車では標準装備とされている機能がない場合が多いです.
例えば,ロックした際にミラーを閉じる機能はついていません.
そのため,後付けで装着するキットが販売されており,装着している方も多くいらっしゃいます.
ハイエースの場合,カスタムを楽しまれる方も多いです.
ハイエースの魅力は装備が少ないこと?
その魅力は何なのかと言われると,機能が充実していない,ということが挙げられるかもしれません.
例えば,先に上げたドアロック時のミラーを閉じる機能など,着いていなければ,どこかの会社がキットを開発し使われるといった具合です.
他には,オーディオやフロアマット,エンジンフードカバーなども同様です.
そのため,ハイエースの場合はカスタム専門の会社がいくつもあり,ハイエースのカスタムだけで生計を立てています.
良い車を人と異なるようなカスタムにする,というのももちろんありです.
例えば,ランドクルーザーやアルファード・ヴェルファイアなどがそれらの代表です.
高級車に分類されるため,機能は充実していますが,他車との差別化を図るために自分好みにカスタムを行うことはよく行われています.
ハイエースのカスタムの楽しみ方
ハイエースの場合は同じカスタムでも,これら最新の車に追従するような機能を後付けするという事もカスタムの楽しみの1つかもしれません.
オートクルーズの利点
その1つが,オートクルーズ機能です.
これは,30年以上まえの車にも搭載されていますが,ハイエースの場合は現代においても搭載されていません.
オートクルーズの利点としては,人間では制御できない一定のスピードで走る事が可能です.
例えば,トンネル+坂道の場合は渋滞が発生します.
これは,トンネルという狭く暗い環境,かつ坂道になることで様々な要因によりスピードが落ちることで渋滞が発生します.
そのため,多くの人がこの機能を使えば渋滞は理論上は発生しないはずですが,全員が使用できるわけでも無いので渋滞が発生しているのだと思います.
また,オートクルーズを使った場合でも,コーナーでも同じ速度を保つため少しきつめのコーナーがある場合は,オートクルーズの継続は難しいと思います.
本来は,前車追従機能がほしい
最近の車では,前車追従の機能が装備されていますが,ハイエースには当然ありません.
この機能は,特に高速道路での渋滞の際などはとても便利な機能です.
前車と一定の距離を保ちつつ,追従してくれます.
前車が遅い場合は,それなりの速度になりますし,早い場合は最高速度が設定可能です.
加えて,最近の車には白線に沿ってハンドルまで動かしてくれる機能があります.
つまり,運転者は運転席に乗ってハンドルに手を添えておけば,ある程度は勝手に進んでくれます.
これらの機能がハイエースには当然ありませんので,疲労という観点からはどうしても問題になりがちです.
ただ,運転するという側面だけでは,比較的ラクに運転できる車だと思います.
これらの機能がついていない場合は,どうしてもすべてを人間の手足で行う必要が生じるため,知らず知らずのうちに疲労は蓄積してしまいます.
ハイエースの場合は唯一無二と言っても良い車ですが,これら最新の機能という観点からは注意が必要です.
そんなハイエースも昨今は値段があがり,高級車のアルファードなどの背中も見えるほどに高額な車になりつつあります.
オートクルーズの使い所
ある程度,交通量が少なく前車がいない(自分が先頭)場合が比較的使いやすいです.
アクセルを踏まなくて良いと言うだけでも,結構楽になります.
また,速度を自分で決めることができるので,例えば100㎞に設定すれば,下り坂以外では100㎞/hで走行してくれます.
先にも書いたように,緩やかな上り坂では速度が落ちてしまい,渋滞の原因になりますが,オートクルーズ機能を使うことで知らず知らずの速度低下を防ぐ事も可能です.
最初はぐんぐん登っていくので怖い感じもありますが,それだけ登り坂で速度が低下しているということなのだと思います.
以前の車(BMW)の場合は,速度を1㎞単位で設定できたのですが,現在使用しているものは2㎞単位のようです.
加えて,現在走っている速度が基準点になるため,例えば100㎞設定というよりは,100㎞で走って設定し後は微調整といった感じで使います.
わたしのハイエースは6型ですので,ディスプレイに数字で現在の速度を表示することができます.
微調整が必要な場合は,この数字を見て調整すると多少わかりやすいかと思います.
後付けのオートクルーズ
3つほど購入する必要があります.
Youtubeに色んな方が動画を出されていますので,そちらを参考にしていただくと分かりやすいはずです.
わたしの場合は,中古車を購入したお店で最初からお願いして装着してもらいました.
初期費用はかかりますが,車を購入した時点で色々つけてもらうと,割とコスト削減になる場合が多いです.
車を購入する前に,いろいろと調べて必要そうなものかつ,装着に手間のかかるものは最初の段階でお願いしておくのが良いでしょう.
もちろん自分で行いたいという方は,そのような必要はありません.
必要な部品
トヨタ純正のレバー,Pivotのスロコン,接続ハーネスになります.
ざっくりこれらの部品だけで,3万円くらいかかります.
プラス取付代金なので,ほんとに必要なのかと思いますが,長距離を特に高速道路で使用される方にとっては,あったほうが良い機能であることは間違いありません.
割と高額になってしまいますが,ご自身の車の使い方と相談して決められるのが良いと思います.
スロットルコントローラー
もう1つの利点としては,アクセルのコントロール(スロットルコントローラー; スロコン)が着いていることです.
これは,ノーマルモード,スポーツモード,エコモードの設定が可能です.
名前の如く,ノーマルは純正そのまま,スポーツモードは少しアクセルを踏んだだけで進む機能です.
エコモードはその逆で,アクセルを踏んでもなかなか進まないという機能になります.
わたしの場合は,BMWからの乗り換えでしたので,こんなにもこの車は進まないものなのかと当初は驚愕でした.
そのため,最もアクセルレスポンスの良いスポーツモードで乗っていました.
スポーツモードの中でも強度の設定が可能で,最もレスポンスの良いモードで乗っていました.
しかし,次第になれてきて,スロコンの強度を落としていき,最終的にはエコモードのなかでも最も強度の弱いモードでも乗ることができるようになりました.
高速道路での追い越しは,スポーツモードだと少しアクセルを踏んだだけで進むので,楽に運転できます.
エコモードの場合はその逆なので,アクセルを踏んでもなかなか進みません.
逆に言うとハイエースはスポーツ走行する車ではありませんので,余裕を持って疲れたらベッドで休憩するくらいの認識が良いのかもしれません.
速度超過にも気をつける
とはいえ,ハイエースの4wdは走行安定性が良く,120㎞くらいでしたら普通に運転することができます.
特にディーゼルの場合は,必要十分なエンジンだと思います.
逆に速度オーバーには注意する必要があります.
そんなときにも,速度を設定しておけば速度オーバーは回避可能です.
アクセルやブレーキから足を離す時間があるだけでも,だいぶ楽になります.
今後への期待
ちなみにハイエースの場合は,オートパーキングブレーキも搭載されていません.
そのため,信号待ちではPレンジにするか,サイドブレーキを引くか,といった選択しかできません.
これらの機能も期待されますが,後付は難しいでしょう.
ハイエースの場合は,とくにキャンプや車中泊を目的とされている場合は,長距離運転となりがちです.
そのため,最終的には前車追従機能やオートパーキングブレーキなどが望まれます.