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【読書】人は話し方が9割

12/27/2020

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はじめに

毎回ですが、Kindle unlimitedで読みました。
Kindle unlimitedとは、月々約1000円で特定の書籍が読み放題のサービスです。
割と、読みたい本も揃っていますので、興味を持った本は流し読みをして、気に入ったら購入するなど、個人に応じた使い方ができます。

 

全肯定する

とにかく、会話で重要な点は1つ、「肯定する」と書かれています。
結構人は、聞く技術が大事とわかってはいますが、自分がしゃべる事ばかりを考えています。

たとえば、他人の話を聞いているつもりでも、その際には次に何を話そうか自分の中では、まとまっています。
自分の話をいつ話しだすか、という事を考えていますので、聞いているように見えても、聞いていないことが多いはずです。

会話をする上でまずは、気をつけることはその人の話を、全部肯定するという気持ちで会話に望む姿勢が重要なのかもしれません。
とはいえ、自分と異なる意見は、よくあることです。
その際に、「でも、しかし」などで会話を返してしまうと、話している方としては、否定されたと感じてしまいます。

そのため繰り返しますが、意図的に肯定する事が必要になるのです。

 

否定禁止

肯定をするということは、同じ意味合いですが、否定をしないということです。

最近わたしは、お金の勉強もしていますが、そこでも勝つことではなく、負けないことを考えると、ある本にかかれていました。
会話も同じで、好かれる事よりも、嫌われないためには、否定言葉を発しないことが重要になります。

 

聞く技術

肯定し、否定しないということは、結局は人の話を聴くことが必要になります。
「聴く」と「聞く」とは、いろんなところで言われています。
ここで必要なのは、聴くになります。

例えば、英語が苦手な日本人の場合は、英語圏の人と話をする際には、「聴く」ことが必要になります。
ネイティブではない日本人にとって、「聞く」では、その意味の理解に追いつけないからです。

日本人同士で、話をする際には「聞く」ことがほとんどになっていると思います。

 

医療現場の場合

個人的意見ですが、相手に興味を持つことが最も重要だと思っています。

例えば、病気の診断とは通常問診と身体診察だけで、7割程度は分かるとされています。
つまり、「病歴」と呼ばれるものです。
患者さんは、病気に関しては素人ですので、その症状が病気と関連していることに気づいていません。
当然ですが、それは医者の仕事です。

医師は、患者さんの発言に対して、イメージを膨らませなさいと教わります。
例えば、電気をつけるという動作一つをとっても、プッシュ式なのか、リモコンなのか、音声なのか、紐を引っ張るタイプなのか、などいろいろあります。

電気をつけたら、意識を失いましたといわれても、その時にどのような動作をしていたのかを、医師は自分の頭の中で想像を膨らませているのです。
そして、特定の病気の可能性がいくつか想起されます。
その想起された診断に特異的な症状が出現していないかを、今度は患者さんに聞いていきます。

このような、患者さんの言葉を医学用語に置き換える動作を、Semantic qualifier(SQ)と呼んでいます。

医師は、患者さんから話を聴いている時には、想像を膨らませ、SQを作成しているのです。

しかし、医師の多くは患者さんの話を聴いていません。
確かに、ほとんど関係無い話である場合も多いです。
特に、難しい診断に関ししては、医師の場合は患者さんの話を「聴く」事で、沢山のヒントを掴み、診断にたどり着きます。

医療者は、あまり人の話を聴かない場合が多いかもしれませんが、意図的に聴き共感の態度を示すことは、コミュニケーションの基本です。
そのため、医療者にこそこれらの原則を時には、徹底してほしいように思います。

 

自分が話しやすい人とだけ話せばよい

これも著者が書かれていたことです。
初対面の人とでは、沈黙が怖いので何でも話してしまいがちです。
数秒の沈黙で、次に何を話そうか頭をフル回転させながら共通の議題を探そうとしています。

けれども、無理せず話す必要は無いそうです。
それよりも、気心知れた人と話す練習することを、著者は勧めています。

 

否定的な発言をする人と出会ったら

この話はどこかで読んだ記憶がありますので一般的な事なのかもしれませんが、心の中で「あなたはそう思うんですね」と解釈することを著者は勧めています。

心に、相手の言葉を飲み込むような余裕が生まれることが、否定しないということにも繋がってきます。

 

まとめ

コミュニケーションのコツは、人の話を聴くところからはじまる
その会話では、全肯定と否定しないを意図的に行う
否定的な人と出会っても話には乗らず、心の中で「あなたはそう思うんですね」と唱え余裕を持つ

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  • この記事を書いた人

R-NURSE

関東地方の総合病院で働いている、臨床看護師です。救急系の集中治療室を経て、現在総合診療内科勤務です。診断とか研究とか、投資とか興味は色々です。

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