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【読書】敗者のゲーム

12/29/2020

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はじめに

この本は、ウォール街のランダムウォーカーという有名な本がありますが、それと対局をなすべく有名な本のようです。

わたし自身は、投資に関しては全くの素人ですが、最近お金の重要性を感じて少しづつ書籍を読んでいます。
どのような本でも、長期投資・分散などのキーワードがあげられています。
要はこれらを、実践できるかどうかはキモになります。

わかっているけど、実践できないようでは困ります。
臨床実践と同じく、如何に実践できるところまで落とし込むかが重要になります。

 

エキスパートの得点の80%は自ら勝ち取ったもの、アマチュアの得点の80%は相手のミスによる得点

投資をプロの目線と素人の目線から見た、例えとして本書で紹介されています。
リスクをとるということは、投資においては好ましいこととは言えないという事です。
リスクをとるような投資は、競馬などのギャンブルと同じく、余剰資金で行うべきでしょう。

通常、「攻撃は最大の防御」とされています。
ことさら投資においては「防御は最大の攻撃」とされています。

つまり、素人である投資家においては、負けない方法を選択するということです。
負けない方法とは、長期投資とも言えます。

 

長期投資

ということは、投資とは長期的な視点が必要になります。
投資を始めるということは、20年30年先を見据えることが必要です。

成人すれば、自分の証券口座を開設する事ができます。
未成年の場合は、未成年口座もありますが、未成年口座の投資資金は通常、親のお金です。

 

一般的な社会人の場合

現在60−65歳が定年とされています。
大学を卒業して、23歳前後で働き始めたとしても40年ほど働くことになります。
当然、いろいろな働き方がありますが、一般的な会社員の場合はこのようになります。

ところが、義務教育では投資の方法などは教育されていません。
そして、日本人は投資に回すお金が少ないとされています。
日本人は、タンス預金が多いとされています。
タンス預金は、インフレの影響を多く受けます。

 

インフレの影響

例えば、自動販売機は以前は100円玉1つでジュースを購入することが可能でした。
現在は、120円ほどはします。

同じジュースを買うために、以前より20円も多く支払わなければならないということは、お金の価値が下がったという事になります。

 

タンス預金

例えば、24歳で働き始めて給与の15%を貯蓄していくとします。
銀行に預けても、タンス預金と同じでまったくといってよいほど利息は付きません。
さらには、インフレの影響も受けることになりますので、必死に働いて貯蓄してきた資金も時が経つにつれて、お金の価値が下がって行くことになりかねません。

だからこそ、負けない投資を行う必要があります。

 

インデックス投資

本書では、インデックス投資を勧めています。
平均的ファンドの全スコアは約3%ですが、アクティブマネージャーと呼ばれる投資家が行うアクティブ運用は、これを上回ることが必要になります。

アクティブマネージャーは、利益を確実にあげているように見えます。
しかし、本書ではその利益は運よく得られた利益と結論されています。
一時の利益であれば、運良く利益をあげることができますが、長期的にその投資成績をあげられるかは、未確定といえます。

インデックス投資は、ほとんど考えることなく継続的に投資を積み立てていく事で負けない投資になりえます。
過去の成績が全てではありませんが、長い投資の世界では15年ほど運用して、マイナスになるインデックス投資は無いとされています。

 

投資信託はデートではなく結婚

投資信託への投資は、デートではなく結婚とされており、一生モノの付き合いを前提にする例えとして紹介されています。
結婚生活は、離婚はさておき一生の愛を誓いますので、投資もそのくらいの気持ちで気長に見守っていくことが必要になります。

 

成績に一喜一憂しない

結婚生活では、子供を授かることもあります。
そして、子供が大きくなると思春期を迎え、反抗期を迎えます。
投資も同じく、長期に投資を続けていると、成績が不良な場合もあります。
そのようなときこそ、反抗期に反応せずに、淡々と積み立てることが、利益へとつながるとされています。
まさに、インデックス投資とは生涯を共にするという、例えがあっているように思います。

 

自己を過大評価しない

投資を続けていると、好成績が続くことで自分の能力を過大評価してしまうこともあります。
本書でも、ドライビングスキルは自分の方が高いとか、自分の子供の能力は他人の子供よりも高いなどとして、紹介されています。

自分を過大評価してしまうと、ドライビングスキルの場合は事故を起こす事に繋がりますし、自分の子供の能力も過大評価してしまうと、将来への投資の機会を失ってしまうことにもなりかねません。

そんな時でも、内省し淡々と積立をつづけることがやはり必要になります。

 

自国への投資はリスクが高い

これもいろんなところでいわれていますが、つまり分散投資を行うことが必要だと言うことです。
冒頭で書いたように、防御は最大の攻撃を実践するためには、如何に分散できるかがキモです。
特に、日本で働き、自社株に全資金を投資するような投資方法では、リスクが大きすぎます。

福島原発事故での、東電株がとても有名です。
そのような歴史から学ぶことも沢山あります。
歴史は繰り返されるといいますが、歴史は繰り返さないように学ぶ必要があります。
つまり、同じことを繰り返しているということは、内省が不足していたということになります。

 

まとめ

特に素人にとって、防御は最大の攻撃である
長期投資は、まさに結婚と同じ
子供の反抗期に振り回されてはいけないように、投資も淡々と継続する
リスクを分散するためのスキルを身につける

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  • この記事を書いた人

R-NURSE

関東地方の総合病院で働いている、臨床看護師です。救急系の集中治療室を経て、現在総合診療内科勤務です。診断とか研究とか、投資とか興味は色々です。

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