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【読書】さかなクンの一魚一会

10/20/2020

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はじめに

さかなクンは、多くの方が知っている著名人だと思います。
当初は魚に詳しいお笑い芸人、くらいにしか思いっていませんでしたが、お笑い芸人ではなく独自の路線で現在の地位を築かれた方のようです。

ちなみに、東京海洋大学客員准教授、東京海洋大学名誉博士だそうです。
一般の世間からすると、見た目とのギャップも興味深いように思います。

この本は、さかなクンの現在までの生い立ちを著書にしたものですが、興味深く拝読しました。
文章も平易なので、サラリと読める感じです。

http://www.sakanakun.com/より引用

幼少期

幼少期から、好きなものにはとにかく熱中するタイプだったそうです。
たとえば、トラック・ダンプ・ゴミ収集車なども、男の子なら興味を持つのは普通ですが、その興味の持ち方が通常よりも強い印象を受けました。
その結果、ところどころ当時の絵が掲載されていますが、ホントに上手ですし、上手というよりその絵から情熱すら伝わってきます。

タコとの出会い

その後、さかなクンの始まりともいえる、タコとの出会いが書かれています。
生きているタコをいきなりそんなに可愛いと思うか、といわれれば正直そうでもないという人の方が多いのではないかと思います。
でも、そんなタコに魅せられてタコを飼うためにいろんな失敗を繰り返します。
その後の章でも、失敗をことごとく繰り返していますが、母親だけは常に見方だったと書かれています。

生き物を飼う上で、失敗は死を意味します。
その死に対して対峙できるのであれば、次の挑戦も行うべきだと思います。
けれども、近年問題になっているペットの商品化のように、お金を出せば買えるし、不要になったら飼育を放棄するというやり方はやはり好ましい在り方とは言えません。

その様な観点からは、さかなクンは生き物の死と対峙し、その死を受け入れ次に活かすことで、次に買われた生き物は、ホントに満足できるような飼育の仕方を身に着けて行きます。

http://www.sakanakun.com/category/illust_collection/ より引用

奥谷先生との出会い

奥谷先生は、その世界ではとても有名な先生らしく、当時の書籍の多くに奥谷先生の名前があったそうです。
これは、個人的にも非常に共感できるのですが、アイドルなどよりも専門領域の憧れの人と会うほうがよっぽど緊張しますし、会ったときの喜びもひとしおです。

さかなクンのすごいところは、小さい頃ですが奥谷先生に手紙を書いたそうです。
そして、奥谷先生のすごいところは、その手紙に対して返事を書かれたそうです。
さかなクンは「神様からの手紙」と称しています。

こんなにすごい人で多忙な人なのに、小学生の手紙に真摯に返事を書くということは、さかなクンの現在にとって大きな影響を与えているのではないかと感じます。

http://www.sakanakun.com/category/illust_collection/ より引用

青春時代は楽器とお魚

この本に恋愛のことなど一切書かれていません。
青春時代は、異性や同性の事が気になる年頃ですが、魚一直線です。

そんな中、吹奏楽部に入り(水槽楽部と勘違い)カブトガニを育てることに夢中になります。
カブトガニの飼い方なんて普通わかりません。
そのため、全国の水族館に電話で飼育方法を聞きながら手探りで飼育を始めたそうです。
そして、その結果が実りカブトガニの孵化にも成功しています。

これは、結構すごい事らしく当時の地元の新聞にも掲載されています。

http://www.sakanakun.com/category/illust_collection/ より引用

高校生でTVチャンピオン

高校生の頃に、TVチャンピオンで魚博士のような大会が行なわれ、準優勝しています。
その時の状況が受けたようで、視聴者から多くの手紙をいただき、次の魚博士大会にも特別枠として出場し、優勝、その後5連覇しています。

現在

その後も、熱帯魚やで働くも、自分で大事に育てた魚たちが売られていくのに慣れず辞めたりもしています。
そんな中、魚の絵の才能を活かし徐々にメディアに注目される存在になっていったようです。
TVチャンピオンとは異なり、テレビでのレポートなどは人に伝える必要がありますので、難しかったそうですが、代名詞でもあるハコフグの帽子を被るとスイッチが入るため、現在ではハコフグの帽子が代名詞となっているようです。

http://www.sakanakun.com/category/illust_collection/ より引用

おわりに

わたしはテレビをあまり見ないので、さかなクンがどういう番組で活躍しているのか詳細はわかりません。
けれどもテレビでの状況と本書での内容が一致しており、小さな頃から好きなことを貫き通してきたから現在があるのだと思いました。
そして、その現在に大きく関わったのが、母の存在です。

成績は一貫して悪かったようですが、好きなことを応援するという、一見変わった母に育てられた影響で、今があります。
普通は、将来が心配になり「そんなことやってないで勉強しなさい」というのが、多くの親の常套句です。
子供と向き合い、好きを伸ばすということはなかなか実践できることではありませんが、この母の教育方針は非常に参考になりました。
さかなクンはいじめには会っていませんが、仮にいじめにあったとしても、親だけはいつまでたっても、子供の見方ですので、子供をちゃんと見る事はとても大切なことだと感じました。

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  • この記事を書いた人

R-NURSE

関東地方の総合病院で働いている、臨床看護師です。救急系の集中治療室を経て、現在総合診療内科勤務です。診断とか研究とか、投資とか興味は色々です。

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