目次
結論
電気自動車(EV)と充電インフラはセット
時間課金製なのはおかしい
月会費なのもおかしい
今後電気自動車(EV)を広めたいのであれば,広めるための努力が必要
電気自動車
電気自動車は通常,BEVと呼ばれる電気だけで走る車を指します.
一方でPHEVと呼ばれる,ガソリンエンジンとEVのハイブリッド形式のものもあります.
今後は,政策誘導もありEVが拡充していく方向に作用するはずです.
日本の場合は,ほんとに大丈夫?
日本の場合は,色々とおかしいことがありそうです.
まず大前提として,ガソリン車基準で考えるということがあります.
世の中は,イノベーター → アーリーアダプター → アーリーマジョリティのような形で広がります.
例えばスマートフォンも,アーリーアダプターの方々が使うことで,今では高齢者にとってもなくてはならないものになっています.
世間に流布させるには,イノベーターやアーリーアダプターの方々だけが使えるものであってはならないと言う点があります.
つまりガソリンの延長線上で使えるEVが必要になります.
通常ガソリンは1Lいくら,ということが決まっています.
ところがEVの充電になると,時間や分あたりいくら,という事になっています.
加えて,日本の充電インフラを支えているEMPという組織があるようですが,この充電器を使うには一般的には充電カードを作る必要があります.
この充電カードは,月々4000円以上の会費が必要になります.
車の場合,日常使いをしている人もいれば,たまにしか乗らない人もいます.
そのため,たまにしか乗らない人にとっては,減った分のガソリンを入れてあげればそれでおしまいでした.
ところがこれがEVになると,乗らなくても毎月4000円程度の会費を支払う必要があります.
回避に加えて,充電には別途料金が必要になります.
日産のZESP
日産は割とよいシステムを作っていて,月々の料金はかかるけど充電も指定された時間までは月会費の中に含まれていますよ,というシステムがあります.
そのため,使うなら日産のZESPということになっていたのですが,2023年9月以降は日産車以外はこのZESPが使えなくなりました.
つまり,日産以外のEVで急速充電を比較的多用している人にとっては,EMPカードを作成する必要があります.
EMPカード
EMPカードの場合は,高速道路のほぼ全てをEMPという組織が取り仕切っています.
つまり,高速道路上で充電をしたい場合はビジター充電(ゲスト充電)で高額な料金を支払うか,EMPカードを選択するしかありません.
EMPカードが割高,という理由で高速道路上で充電をしない,という選択をした場合は一度高速道路を降りる必要があります.
日本においてはEMPという団体がキーになってきますので,まだまだEVが少数派でもあり,普及も後押ししなければならない立場上,もう少しなんとかならないかな,と思ってしまいます.
充電インフラ
充電インフラとEVの普及はセットで考える必要があります.
自宅で充電できる人の場合は,日常使いにおいてはそれほど考える必要はありません.
問題は,遠出する場合とマンションや賃貸住まいで充電インフラを自宅に整備できない場合です.
政策としてはEVを普及させようとしていますが,とてもEVを自家用車として選択することは困難です.
このような末端の人々にまでEVが選択肢に入ることで,ようやくEVは普及してくるはずです.
末端の人は何を考えているかというと,ガソリン車のように使えるかどうかという点です.
金銭的な問題はその後です.
日常的に使用できれば,金銭的な問題はその後になります.
まず,大前提ということになります.
TESLAの場合
電気自動車の筆頭であるTESLAの場合は,自前で充電インフラを整備しています.
そもそも,充電様式は各国で異なります.
いわゆるTESLA規格と呼ばれるNACSは,TESLA独自の規格でしたがEVを語る上でTESLAは中心に位置しています.
つまり,TESLAの場合は世界の充電器規格をTESLAにしようとしています.
なぜTESLA規格にする必要があるのでしょうか.
1つは,会社の利益になるから?かもしれません.
ところが成長する企業というのは,もっと先を見据えています.
そもそもTESLAのCEOはイーロン・マスクです.
イーロン・マスクは,スペースXというロケットを飛ばしている会社です.
つまり,スケールがまるで異なるということになります.
例えばWiFi
例えば,陸地からWiFiや4Gや5Gにつなげようとすると,電波を中継する基地が必要になります.
今,楽天は中継基地をたくさん作ることとで,日本における第4のキャリアになろうとしています(既に第4のキャリアですが数歩遅れを取っています).
中継基地が必要ということは,陸地であれば電波をなんとかつなぐことはできますが,海の場合は難しいです.
海の上や飛行機の上でWiFiをつなぐにはどうしたら良いか.
その答えの1つが宇宙を使うということになります.
世の中のアントレプレナーは,皆揃って宇宙を目指しています.
日本人の場合は,前ZOZOTOWNの前澤さんが宇宙に言っていました.
アマゾンのジェフ・ベゾスも同様で,TESLAのCEOであるイーロン・マスクの場合はロケットを飛ばしている,まさに桁違いのスケールです.
道の駅と賢い料金
話が壮大になりましたが,日本の高速道路は最近賢い料金が使えるようになりました.
これはETC2.0という新しいETCを使用している,という前提ですが特定のインターチェンジから高速道路を降りても,そのまま高速道路に乗り続けていたのと同額の高速料金になるというシステムです.
これは,道の駅を使うという前提がありますが,大きな一歩といえます.
そもそも,高速道路に乗り続けることでの利点は少ないです.
例えば,サービスエリアの場合は高速道路から降りれませんので,サービスエリアでお金を落としてくれる人は増えるでしょう.
でも本来は,高速道路から降りて数時間で戻ってくる場合は,別に高速道路以外で食事や休憩をとっても良いはずです.
高速道路縛り,のようなものがあるからおかしくなっているだけのように思います.
そもそも高速道路料金はびっくりするほど高額ですので,途中で降りて戻ってきても大丈夫なシステム構築が必要に思います.
また,降りるインターチェンジを間違えた場合も数分で降りて乗ってきた場合は,ETCがあるのでAIに判断させて金銭的な上乗せをする必要はないと思います.
現状では,降りるインターチェンジを間違えた場合は,係員に申告して「あちらから出てグルっと回って逆側の係員に申告してください」と言われます.
かかりの人も大変です.
TESLAの場合
TESLAの場合は,30分もあれば充電80%以上は可能とされています.
つまりTESLAの場合,高速道路の賢い料金対象の道の駅にスーパーチャージャーと呼ばれるTESLA規格の充電インフラを整備するのが最も良い選択だと思います.
もっと増やして,日本の充電インフラがTESLA規格になれば,ガソリン車からの乗り換えも規格が1つなのでとても楽だと思います.
このような例えで用いられるのが,VHSとベータです.
家庭用のビデオの規格で,VHSが生き残ったということなのですが,そもそもビデオを知らない世代にはわかりませんね,
TESLAには日本でも,VHSのような存在になることで,自動車にのる国民のために車を作っている用に思います.
自動運転や運転支援の場合は,不幸な事故や渋滞の減少になりますので,是非とも実現してほしいと思っています.
まとめ
日本のEV充電インフラは分かりづらいし,サブスク形式なので車に乗らなくてもお金が取られる
TESLA規格は世界規格になりつつあるので,日本もその流れで1つにしてほしい
高速道路は車での移動では重要なので,賢い料金をもっと(というか全部)増やしてほしい.
TESLAのような賢いEVが増えると,事故や渋滞が減るのでいろんな観点からの経済的