はじめに
コンサルといえば,ボストンコンサルティンググループ(BCG)が有名です.
著者はBCG出身というわけではありませんが,とてもわかりやすくコンサルタントのいろはを提示して頂いています.
コンサルは領域を超えて,どのような領域でも役に立つ内容ばかりです.
結論から話す
日本語の場合は,起承転結が用いられることがしばしあります.
他人のプレゼンテーションを聞いていても,物語であれば良いのですが,ビジネスベースの場合はとにかく結論が重要になります.
結論をまず伝え,その後に結論を補足します.
この際には,数字を使いファクトを意識することが重要です.
自分の意見も大事ですが,客観的指標を持つことが大事になります.
世界で通用するのは,英語ではなく数字ということは共通した概念です.
日本人は,英語が分からなくても,数学者なら数式を解くことは多分できるでしょう(詳しくないので分かりませんが).
プレゼンテーションは3つの段落に分けたほうが良いとされています.
英語の場合は,Intro - Body - Conclusion,つまり結論ー補足ーまとめになります.
結論をまず述べ,その結論を支持する根拠を述べ,最後にまとめになります.
まとめの部分では,具体例を用いるとさらにわかりやすくなります.
1分で話せ,という本がありますが,そこには,結論ー根拠ー具体例と書かれています.
プレゼンの構造はつまり,多くは似通っているということになります.
相手の期待値を把握する
相手の期待値を把握するというのは,相手の期待値を上回るためです.
例えばディズニランドのリピーター率が多い理由の1つに,顧客(ゲスト)の期待値を上回る体験が挙げられます.
これはビジネスでも同じです.
1年目の社会人が,相手の思っている以上の仕事ぶりを発揮してくれれば,相手は期待値を上回ることができます.
特に契約関係にある,営業では多くの顧客を取り込むことができるようになるはずです.
そのためには,情報も必要ですし相手の動きをみて自分が動くというよりは,相手の手が動く目線の先を見据える必要があります.
逆に空いてが求めていない事に時間を費やしても,相手の期待値を超えることができなければ,無駄な時間にしかなり得ません.
相手の期待値を絶対に外さないようにし,外さないことから期待値以上の成果を出すことへとつながるはずです.
ヴァリューを出す
ヴァリューとは,付加価値のことです.
評価するのは自分ではありません,相手が評価をします.
相手の評価に際しては,先の相手の期待値を上回るということも大事なことです.
期待値を上回るためには,ヴァリューが重要になります.
ヴァリューを出すためには,自分基準ではなく相手基準で考える必要があります.
相手は何を求めているのか,ということです.
喋らない会議への存在価値はゼロ
会議の在り方については,様々な意見があるでしょうが最も重要なことは何かを決めるということです.
ところが,会議の多くは決まりません.
では,どうすれば決まるのかというと,ある程度メールなどのやり取りで道筋を決めておくという方法もあります.
アマゾンの場合は,ナレーティブな1ページ資料を作成し,会議の冒頭でまず無言で読むことから始まるそうです.
これは,箇条書きの場合は受け手側次第で同じ言葉を異なる意味で捉えてしまう懸念があるからです.
箇条書きも適切に使うには良いのですが,会議のような重要な意思決定の場面では必ずしも良いとは言えません.
会議は発言して,発言した内容同士のすり合わせの結果物事が決まります.
つまり,会議に出ているものは基本的には会議に参加しているはずなので,積極的に発言する必要があります.
論文ではディスカッションと呼ばれています.
意見のすり合わせや対立した意見をまとめるような感覚に近いです.
例えば50人の会議,というのは基本的に会議としての意図を成しません.
まとめ
結論から話すことは,相手の時間や理解を考えると大事
相手の期待値を上回るには,ヴァリュー(付加価値)を意識する
会議は物事のすり合わせを行う場であり,特定の人が喋る場所ではない