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はじめに
この本の著者である、クリスティー・シェイ氏はコカコーラも買えないほどの貧困生活を幼少期は送っていたそうです。
そのため、ハングリー精神でお金を稼ぐ方法を見つけ出し、最終的には働かずして、お金に働いてもらうことで生計をたてて生活しているそうです。
そして、リタイヤ後は旅行を中心に悠々自適な生活を送っているということでした。
お金のことを常に考えた結果、大学進学も自分の好きな大学や学部ではなく、より少ないお金で大きなお金を稼ぐための大学と学部を選択されています。
本来は、執筆活動が夢だったようですが、執筆の世界で生計をより早期に立てていくことは困難と判断し、諦めたということでした。
でも最終的には、経済的自立の結果本書の様な、執筆活動を行う事ができ自身の夢も叶えています。
そして、好きな執筆活動を中心に、収入の糧としている一方でファイナンスによりお金に働いてもらうことでお金を増やして生活しています。
FIREとは
Financial Independence, Retire Earlyの略です。
つまり、会社からの給与による生計生活ではなく、経済的に自立する方略を見つけ出し、早期退職に導くと言うことです。

早期退職をしたいか
個人的には、早期退職をしたいかと問われると、そうでも無いのですが一般的には働かずして自由な生活をおくりたい、という人も沢山いらっしゃいます。
その代表が、ブロガーやユーチューバーといった、インターネットの台頭により新規に出現した職業達です。
これらの職業で生計を立てる事自体も非常に困難な事ではありますが、会社の様な上司部下の様なムダな関係性に縛られることなく、自由な生活を送っています。
この様な方々も、FIREとは一見異なりますが、FIRE予備軍と言えます。
一度インターネット上で拡散された情報は、例えばユーチューブの場合だと、再生回数の増加とパラレルに収入が繋がってきます。
そのため、伸び続ける動画を作成することで、何もしなくても収入だけが入ってくることも考えられます。

お金の増やし方
このあたりは、まずは働いて稼ぐしかありません。
そして、出ていくお金をへらす努力が必要です。
例えば、通信費や光熱費、保険の見直しなどで月々数万円は減らせる可能性があります。
洋服も一度購入すれば、簡単に破れたりはしませんので、少なくとも数年間は使えます。
このように、支出をへらす努力が必要です。
そうなると、収入ー支出=貯蓄に回せます。
この貯蓄にまわす分のお金を、特に若いうちは投資にまわすことでお金に働いてもらうのです。

年利
年間の利率が、4%であれば(低めに見積もっています)100万円が104万円になります。
次の年にも100万円投資すれば、利率で増えた分の4万円を足して、204万円の4%の81,600円になります。
このように、複利を利用することで、お金は毎年増えていきます。
このお金が増えれば増えるほど、利率で入る収入も増えていきます。
1000万円の4%だと、40万円です。
まるが1個増えて1億円だと、400万円です。
1億円投資すれば、年利6%で600万円は自動的に入ってきますので、あるところで早期リタイアをしたとしても、何もしなくてもお金が勝手に働いてくれます。

貯蓄
もはや常識ですが、貯蓄をしても手数料を取られればマイナスにしかなりません。
もちろん、銀行に預けるだけでも利息はつきますが、ないのと変わりない程度のものです。
投資にまわすことで、元本割れといって自分の投資した金額よりも資産が少なくなる可能性もありますが、ある程度のリスクを取らなければ、お金に働いてもらうことは困難です。

どこに投資するか
ずばり初心者は、インデックス投資です。
インデックス投資とは、投資のプロではなく、簡単に言えばコンピュータに任せる方法のようなイメージです。
インデックス投資に関しては、詳細は色んな所に情報がありますので、そちらを参照してください。
著者は、インデックス投資でもS&P500への投資を進めています。
著者が旨味を受けた頃は、このS&P500という指数が伸びていた時期でもありますので、そのおかげもありFIREできた可能性もあります。
現在でも、このS&P500は伸びているとされています。
簡単にいえば、米国のトップ500の株式をまとめて少額づつ購入しているようなものです。
ただし、いつこの状態が破綻するかは誰にも分かりません。
可能性としては、米国株が今後も伸びるとされていますので、一般論としては間違っていない選択なのだと思います。
ただし、投資には絶対はありませんので、最終的には自己責任ということになります。
長期保有
過去を振り返ると、15年経過すると元本割れのリスクはゼロとされています。
そのため、早期にはじめて長期に保有し続けることで、資産が減るリスクを下げることができるとされています。
投資には原則あり、その1つが余剰資金で行うということです。
自分の生活を削ってまで、投資に回すことは得策とは言えませんので、最初に書いたように収入を増やして支出をへらすという、とてもシンプルな介入が必要です。

看護師の場合
看護師の場合は、夜勤も行いますので比較的給与は良いとされています。
もちろんいろんな人がいますが、これらのお金を投資にまわしているひとは、個人的経験ですが少ないです。
この様な金融リテラシーもこれからの時代は必要な知識になります。
いまだに、現金で買い物をしている人も多いです。
いろんな観点からムダが多いので、まずは現金での買い物を辞め、買い物自体も吟味したほうがよさそうです。
服
以前は、わたしも服は沢山購入していましたが、体は1つしかありませんので1着しか着れません。
スティーブ・ジョブズ氏は、常に同じ服を着ていました。
それが、彼のステータスとなりました。
同じ服を着続けることは、ムダが減ります。
今日は何着ていこうか、迷う必要性がないからです。
そのため、季節に応じて数着あれば十分だと最近は思っています。
部屋の中も、片付かないですし不利益の方が大きいと思っています。

靴下
個人的に実践していることは、靴下は1種類としています。
靴下は2足で1セットですので、左右が合わないと靴下探しに多大な時間を費やすことになります。
けれども、全て同じ靴下ですと適当に2足選べばそれで終了です。
古くなったものは、順次破棄して新しい同じ靴下を購入するだけです。

服は使った順に手前にかける
ほかには、この著書にも書いていましたが、衣類は来たものを手前のハンガーにかけていきます。
最終的には、左側にある衣類は着ることのなかった衣類になります。
つまり、左側にあり着ることのなかった衣類は、不要な衣類で自身の部屋を狭くしているだけかもしれません。

本も使った順に、手前に置いていく
これは、本にも言えます。
本はたいてい1度読めば見返すことは少ないです。
本も同じように、読んだ本から右側に置くことで、左側にあった本は読んでない本になります。
つまり、読んでいないということは、部屋を狭くしているだけの可能性があります。

書籍や衣類の場所代
本屋さんでも一等地に横積みにされる本の土地代は膨大となります。
自宅でもそれは同じで、部屋の広さに対して本や衣類が占める面積を、月々の住居費で割り算すると、本や衣類の月々の住居費が算出できます。
結構な金額になりますので、本来は部屋は狭くてもものが少なければ幸せな生活が遅れます。
Less stuff more happiness
ものが少ないと、探しものの時間も減りますので、探す時間的コスト削減にも繋がります。
Less stuff more happinessというプレゼンテーションがありますが、まさにそのとおりです。
まとめ
- 早期退職の希望の有無によらず、資産形成は必要
- 収入を増やし、支出を減らす
- ものは少なくすることで、いろんな利点がある
- 資産形成の第一歩は、インデックス投資から
- 長期保有を前提に考える
- 投資の場合は、必ず余剰資金で行う
- そのためには、余剰資金を捻出するために、いろいろ試行錯誤が必要