結論
- 脳を鍛えるには運動
- 有酸素運動メインで、無酸素運動も組み合わせる
- HIITが効率がよい
運動の利点
身体を作るには、食事が基本になります。
食事は、ひとまず本書では置いといて、運動の話がメインになります。
例えば、糖尿病の治療は食事療法と運動療法がメインです。
それでも、コントロールが困難な場合に初めて、薬物療法という選択肢が出てきます。
食事に関しては、白い精製物が悪いとされています。
例えば、白米、小麦粉、科学的に精製された塩(NaCl)などです。
人間の歴史を振り返ると、狩猟採集民族でした。
米を作りはじめると、今までと異なる身体の使い方になり、腰痛などの現代病が顕在化してきたとされています。
つまり、現代病とも言える椅子に座った生活から、狩猟採集民族時代の生活に戻すことが必要ということになります。
腰痛も現代病の代表ですが、狩猟採集時代から農耕民族となり、活動しなくなったことも原因のようです。
本書では、一貫して運動は脳に良いということが書かれています。
その主張はブレること無く、最初から最後まで一貫しています。
例えば、アルコールは脳を萎縮させる代表ですが、運動することで進行を食い止められる可能性が示されています。
そのため、わたしのようにアルコールを嗜む人は、運動は必須といって良いでしょう。
さらに、認知症の代表がアルツハイマー病です。
アルツハイマー病は、脳の海馬の萎縮により短期記憶の低下をもたらします。
運動を行うことで、結論としては脳の萎縮を止めることが可能なのかもしれません。
何故運動が脳によいのか
本書ではいろんな仮説が書かれています。
最近では、ジムで運動をする人も増えています。
ジムでは、ハムスターの運動のように、ランニングマシンなどを使って運動しています。
これだけでも、おそらくは効果があると思います。
更に良いのは、散歩だとされています。
散歩の場合は、ジムで運動するよりも様々な情報が入ってきます。
たとえば、道路を歩けば犬が散歩していたり、花がさいていたり、車に惹かれそうになったり、いろんな新しい体験をすることになります。
この新しい発見や体験は脳にとって、良いのだと思います。
歳を重ねると、新たな発見も意図的に行わなければ少なくなります。
つまり、毎日新規性のない同じような生活の繰り返しが、脳を萎縮させる原因になっているのではないでしょうか。
運動が良いことと、いろんな発見や体験は相互作用で、脳によいメリットを提供しているのでしょう。
有酸素運動と無酸素運動
運動には大きく有酸素運動と、無酸素運動があります。
有酸素運動は、心拍数をなるべく上げずに行う運動です。
無酸素運動は、心拍数を上げる運動です。
厳密には違いますが、大まかにこのようなイメージで良いでしょう。
無酸素運動の代表は、筋トレです。
筋肉量も齢を重ねるごとに、減少の一途をたどります。
すなわち若い頃と比べて、筋トレが必要になります。
中年になると、お腹が出ている人はたくさんいます。
若い頃と同じ生活をしていると、筋肉は減少して、代謝も減少しますので、太るのは当然です。
齢を重ねるということは、齢と向き合う必要があります。
糖質を減らし、タンパク質を摂取し、適切に運動し、新規性のある発見や体験に勤しむことが必要になります。
本書では、この無酸素運動は連想などの記憶とは強く関係していると書かれています。
ただし、一般的な記憶に関しては、有酸素運動のほうが優れているようです。
適度に心拍数を上げた、40分以上を目安とした有酸素運動、具体的には自転車や散歩が有効です。
自転車と散歩のどちらが良いかは、わかりませんが、膝を痛めやすい人は靴を見直し、自転車メインのほうが良さそうです。
ただし、自転車の場合は車道を走りますので、安全面からは散歩の方が良いでしょう。
このあたりの、安全面がクリアできている場合は、その時々で散歩と自転車を組合わせて行うのが良いでしょう。
たとえば、散歩の場合は活動範囲がどうしても、狭まります。
そのため、運動とは異なる観点からの、発見や体験を同時に享受したい場合は、電車やバスを利用して、遠くの知らない街を歩くのも良いでしょう。
自転車を使えば、1日で数十キロ程度は移動可能です。
ロードバイクの場合だと、100キロ以上でも余裕だと思います。
この様に、自分のスタイルにあわせて選択していけば良いでしょう。
どうしても、これと決めてしまうと、色んな理由をつけて休んでしまいますので、いろんな選択肢を持つことが大事だと思います。
わたしの場合は、家の中にエアロバイクがありますので、適度に利用しています。
ちなみに、本書をよみすすめながら、運動の重要性にきづきエアロバイクを漕ぎながら本書を一部読みました。
運動を実践するには
このあたりは、習慣にするのが一番良いでしょう。
毎日とにかく、つづける。
何があっても続ける。
これだけです。
ただ、これだけができないのが人間です。
雨が降ったから今日は辞めようという場合は、エアロバイクなどを敢えて購入するのもありかもしれません。
かくゆうわたしも、エアロバイクはときどき飾りになっているときもあります。
特に最近は、自宅からのオンラインで仕事をする人も増えていますので、現代病は大きな問題になるでしょう。
コロナにおいて、テクノロジーは進歩しましたが、人間はより現代病を進化させています。
動かずに仕事をしていても、頭は機能しません。
エアロバイクを漕ぎながら、テレビを見たり、本を読んだり、ながらでできるという観点からも、エアロバイクはおすすめです。
外で行う運動の欠点の1つに、四季があるということも挙げられます。
景色を楽しむという観点からは、とても良いのですが、寒すぎる・暑すぎるということがあります。
寒すぎると運動したくなくなりますし、暑すぎても同様です。
そのためには、適度な運動である散歩を取り入れるの良いでしょう。
偉人たちも多くは習慣として、散歩を取り入れていたようですし。
まとめ
- とにかくどんな形でもよいので運動を行う
- 運動は脳機能に良い影響を与える
- 有酸素運動メインに無酸素運動を組み合わせる