結論
腕の骨折では、アームホルダーとギプスカバーが役立つ
自宅内も危険がたくさん
子供の骨折
子供に限りませんが、骨折のような不慮の事故は突然起こります。
わたしの場合、自宅内で子供が遊んでいるといつの間にか肘関節付近が腫れていることに気づきました。
どのように骨折したのか詳細はわかりませんが、ベッドで遊んでいる時に骨折したようでした。
骨折すると、当然ですが出血します。
出血すると、全身の血液が不足しますので、顔色が悪くなったり、腸管の血流が減少して嘔吐したりします。
具合が悪い時に嘔吐すると、誤嚥と言って履いたものを気道に吸入してしまう可能性があります。
そうすると、科学性の肺炎と言って非常に重症な肺炎となる可能性があります。
なんか変なときは、全身を観察して病院受診して専門家に見てもらうというのも選択肢となります。
特に母親が感じる、子供の「なんか変」といったインプレッションは、とても重要なサインとされています。
そんな感じで、子供が骨折した時に役立ったものを紹介してみようと思います。
いまでは、良くなって走り回っていますが、当初は自責の念をとても感じました。
対応して頂いた医療者の方には、ホント感謝です。
骨折の固定
骨折した場合に選択されるのは、保存か手術のほぼ2択になります。
保存というのは、手術をしない治療法で、ギプスやシーネなどを用いて、骨が自然にくっつくのを待つ治療法になります。
一方手術を用いた治療法は、骨のズレがひどかったり、神経損傷などの合併症など、(わたし自身も良く知りませんが)総合的に判断して決定しているように思います。
手術してしまえば、骨のズレは極限まで是正されています。
そのため、後は骨がくっついてくれるまで待って、しばらくしたら(数ヶ月)抜釘といって骨を固定していたボルトやプレートや針金のような固定具を外す手術を行います。
当然ですが、2回手術するのは整形外科の特徴といえます。
そのうち体内に吸収されるような、固定具ができればよいのでしょうが、まだそんなのは難しいでしょう。
手術の場合はリスクは伴いますが、手術がうまく行けばその後は比較的安心できるという点があります。
手術をしても骨がくっつかない人もいますが、通常の骨折であればくっつきます。
骨折の治療法によらず、腕の骨折では腕を吊るすものが必要になります。
病院では三角巾といって、三角形の大きめの布を首の後で結んで腕を吊るします。
三角巾の場合は、自分で結んで固定するのも難しいですし、夏場は通気性も悪くなります。
汚染もそれなりに気にはなります。
安価なのは良いのですが、見た目もあまり良くないです。
アームホルダー
アームホルダーも色んなタイプがありますが、メッシュ式のものを購入しました。
手術後であれば、比較的早くに固定は不要になりますが、手術を行わない場合はそれなりの期間必要になります。
アームホルダーがあれば、メッシュなので夏場でも蒸れにくいです。
さらに、首に通せばカチッとはめ込むだけなので、三角巾のように結ぶ必要もありません。
多分、子供に限らず大人でも使用する場合は、三角巾よりも使いやすいはずです。
救急外来では、三角巾がよく使われます。
明らかな骨折がある場合は、翌日に整形外科医を受診するようにお伝えすることが多いです。
その際は、特に整形外科医でない、例えば救急医などの診察では、シーネ固定と三角巾を使用します。
それでも疼痛が強い場合、特に肩など腕の上の方の骨折の場合は、三角巾に加えて胸帯(バストバンド)で固定することで痛みの緩和を行うこともあります。
骨折の痛みは、骨が動くことで痛むのでしっかり固定を行えば、ある程度は痛みの緩和が可能になります。
ギプスカバー
もう1つは、ギプスカバーです。
入院中の場合は、ナースがビニール袋とテープで固定して、水が入らないように固定しています。
けれども、自宅でこれを毎日行うのは大変です。
そのため、ギプスカバーなる商品がありました。
実際に使ってみましたが、ちゃんと規定のサイズを購入したはずなのですが、かなりでかいものが届きました。
これは、腕を挿入する部分がドーナル型のゴムでできており、水が入りにくい仕組みになっています。
ギプスカバーを購入するまでは、ビニール袋で濡れないようにしていたので大変でしたが、これを使いはじめてからはサイズが大きい以外は使いやすいと思います。
普通にシャワー程度でしたら、使えるはずです。
仮に水が入る場合は、その上からテープで固定して上げても良いでしょう。
ただし、テープ固定を繰り返すとゴムの部分の劣化が進行するような気がします。
まとめ
不慮の事故は気をつけていても起こる
安全な環境作りをしているつもりでも、子供は何をするかわかない
親もそれなりに気をつける必要がある
救急外来と小児整形外科医や病棟・オペ室ナースなど、色んな人に感謝
骨折後購入したものは、アームホルダーとギプスカバーは活躍しました